ポーリーヌと『緑の光線』の間に撮られてるってことはたぶんロメール全盛期。ここでのロメール流ねじくれた愛の考察は、軽妙洒脱にして自由自在って感じ。こんなの東芝日曜劇場で毎週やってくれてたら裏が表で表が裏の恋愛事情もうちょっと解って苦労せずに済んだのによ。いまだよく解ってない愚俺はルイーズの屁理屈に、なんだこの変な声の芳村真理みたいな髪型の女は！と軽く殺意。で最後の最後で複雑怪奇な女心とその複雑さに自爆する女の憐れさを知りひっくり返された。実は20代でしかとこれ観てるのに部屋の壁の塗り替えいいなぁしか覚えてない。若い時に解ってたらいい事は若くなくなった時にしか解らないってことなのか？それとも俺がいつまでも愚なだけってことか？
