あや

満月の夜のあやのレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
3.7
ルイーズは恋人のレミと同棲しているが、ひとりの時間をつくりたくて新しくアパートを借りて2つの家を行き来する生活を送るが…


今まで見た「友だちの恋人」や「緑の光線」などのロメール作品とは違う、ほろ苦さが残る大人の恋愛の作品だった。
ルイーズは、同棲の解消に反対するレミに「あなたはいつかきっと私より惹かれる人ができる。そんな人ができたらちゃんとお互いに言って別れましょう」と伝える。しかし離れるほどなんとなくレミに会いたくなる気持ちになっていき…


男女の関係は難しいもので、近ければ近いほどどんなに相手が恋しいかわかりづらくなっていき、離れたときになってやっと自分の気持ちに気づき始める。
危なっかしくて、どこかふわふわしている猫みたいなルイーズはたしかに放っておけない。
ロメールの作品に出てくる女性はそうした人間くささを隠すことなく出すので、自分が知らないだけでありそうな面を見せられている気分になる。だからロメールの映画が好きなんだなあ