いとJ

満月の夜のいとJのレビュー・感想・評価

満月の夜(1984年製作の映画)
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ロメールの話の面白さは、登場人物が面倒で滑稽なところにあると思う。というより、人間や人間関係の面倒で滑稽なところをしっかりつかまえてくる。そういう話の書き方。「君は彼のことをもっと大切にしたほうがいい」と言いながら、ふたりきりになるとすぐに言い寄ってくる男性。自分が自由にひとりの時間を過ごすために、彼にもひとりで過ごすことを勧めたら、恋愛関係が破綻する。その滑稽さ…でも、それはちょっと「わかる」感じがある。ああ、こういうことってあるよな、と思わせるリアリティ。
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