幕のリア

堕ちるの幕のリアのレビュー・感想・評価

堕ちる(2016年製作の映画)
3.9
@シネマート新宿

桐生のジャガード織物工場の職人コウヘイさんが主人公。
職業柄、この手の世界に近いところにいるのだが、年々シュリンクしている産地の矜持と現実をあぶり出し、独特の味わいを深めている。

空族サウダージとはボリュームは全く比べ物にならないが、北関東の現実とサブカルチャーの現在を切り取った文学的悲哀も内包した短編。

トークショーの話によるとドラマ部分は僅か2日の撮影であったとのこと。

主人公が喋らずにストーリーが進んでいくのは、先週見たハードコアヘンリー以来^ ^

日本の生地や意図が、海外で評価される機会も増えている。
是非次作は長編で、閉じた地下アイドルの世界と、世界に羽ばたく日本の職人芸の未来を、たっぷり見てみたいと思える良作でした。

主演の中村まことさん、私のハアハア、のどこに出てたっけ⁉︎

2017劇場鑑賞40本目
幕のリア

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