にっしー

武士の家計簿のにっしーのレビュー・感想・評価

武士の家計簿(2010年製作の映画)
3.0
加賀藩の勘定方の武家、猪山家を描いた時代物✨
故森田芳光監督作品


主役の猪山家八代目、直之を堺雅人、
その息子の直吉(元服後は成之)が、
自分が生まれる前からの
父母、祖父母、曽祖母の一家の話として、
語りを進めていく


そろばんバカとまで言われる直之
代々のお家芸である算盤の道に邁進している
謹厳実直、清廉潔白、融通が利かない程に生真面目で曲がった事を良しとしない

勘定をキチンと合わせる為、自らの結婚式も、
父の葬式の日も算盤を弾く直之
それを支える美しい妻、お駒(仲間由紀恵)

生まれてきた長男、直吉にも
幼少の頃から財布を持たせ、勘定を合わせる事をスパルタ式に叩き込む!

曽祖母(草笛光子)も算盤を弾いていて、
キリッとした姿が美しい✨
鶴亀算の問題を凹んでいた孫の直吉に出すところ、良かったなー✨


キチンと収支を合わせて、曖昧な辻褄合わせを決してせず、清貧で誇り高く、自らにも跡を継ぐ息子にも厳しい直之殿!✨


大政奉還がなされ、時代が移っても、
成之(直吉)のその後の人生には、叩き込まれた算盤の技が生きていたのであった✨

猪山家の収支をつけた帳簿が実在で、
それを元に作られた作品だそうで、
ラスト、キチンと付けられた帳簿が映って、
とても美しかった😊
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