都落ちMiyaco

武士の家計簿の都落ちMiyacoのレビュー・感想・評価

武士の家計簿(2010年製作の映画)
3.0
後半が少し間延びするかなということで、星低めです。

武家でありながら、刀ではなくソロバンがお家芸の猪山家。帳簿の間違いを指摘する姿にはソロバンにかける想いの強さと、誠実さが表れています。一方で、息子が拾ってきた4文銭を「物乞いの仕業」とし、元の場所に返せという直之には武士の矜持も感じられます。ソロバン侍でありながら、やはり武士。かっこいいですね。

家の借金がかさんだ結果、帳簿をつけ、倹約に励むことになりますが、この部分の演出がわかりにくいかもしれません。
ロウソクが油ランプに変わったところで、普通の人は倹約に気づくでしょうか。私は、武士なのに白米も食べられないことに衝撃を受けましたが、演出としていかがだったでしょう。
後半の感動(させる)シーンでは、尺が長くて間延びした感じがありました。
お話はおもしろいのに、もったいないと思います。