ノーベル文学賞を受賞した作家ダニエル・マントバーニ。その後5年間も新作を書いていないダニエルはほとんどの講演依頼を断る中、40年帰っていない故郷からのオファーを受ける。
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前作「ル・コルビュジエの家」のシニカルな視点が好みだったので鑑賞。本作も同様に独特の目線が面白い作品。40年も故郷に帰っていないのはそれなりの理由があるはずで、それが徐々に明らかにされつつブラックコメディからミステリー、サスペンス・ホラー的な要素まで入れ込む手腕に脱帽。こんな雰囲気で終わるのかと思いきや一転なかなか痛快なラスト。アルゼンチン、スペイン作品は肌に合うものが多い。