ノーベル賞作家ダニエルを演じたオスカル・マルティネスの、表現への哲学や矜持、そして、望郷や人間味を感じさせる演技が光っていた。
彼が40年振りに帰った、故郷の人々の癖の強さがいちいち可笑しく、その言動と行動には困惑と苦笑の連続。
ダニエルが笑えないような状況で、何度か声に出して笑ってしまった。
特にアントニオ一家とのあれこれ。
一方、ホテルのフロントマンの彼との文学的な交流では、心が温まった。
そして、人々がライフルを構えていた場面のみ、意味合いが違うから、というのは理解できるのだけれど、撮影監督が変わったかのようなテイストのカットで、個人的にはとても好み。
全編があのテイストの撮影だったなら、さらに満足度が高まっていたかも。
アデルガマテ〜。