ユタ

ユタの感想・レビュー

2017/05/11
4.5

このレビューはネタバレを含みます。

個人的な事情で寝不足の状態で挑んだ為、少し長尺がきつくて…笑万全の状態で見たかった。
内容は素晴らしかったです。


暗闇とバスケットボールのショットは鳥肌がたった。
社会のひずみとか少年の鬱屈した感情とかそういう単純なものでは言い表せない、
決して抗えない大きな何かに飲み込まれていく青春。

印象的な場面は数え切れないほどあり、
久々に「映画」をみた幸福感に包まれました。

小四がなぜあのような結末になったか、一応の”理由”は描かれている。だがこの映画で描こうとしているのは、
そんな”理由”を超えたところにあるものな気がした。

小四と小明のあの事件が大筋だからそこだけみればこの映画のテーマは青春の暗部のようにも見えるけど、
実はそうでなく、この映画の描く”暗闇”はもっと計り知れないくらい広く深いのではないかと思いました。

そしてこれは決して遠い世界の話ではない。
小明が撃った空胞が無邪気な日常に一瞬にして亀裂を与えたように、
”暗闇”は私たちの日常と常に背中合わせにあり、ふとしたことからそれが顔を表し、いつのまにか侵食されていく。そんなことが私たちの身にも起こりうる、そんな気さえするのです。


もう一度見たらまた違うものが見えるかも。
万全な体調のときにもう一度、必ず見たいです。