けろろうるる

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のけろろうるるのレビュー・感想・評価

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約4時間にびびるも観て良かった映画でした。睡魔にも尿意にもおそわれず無事鑑賞。印象的だったのは夜の明かりの色味がなんとも懐かしいような。子ども頃の夜を思い出す。(住んでいる家が日本人の家だったせいもあり)
 内容はやはりヘビー。国民党と一緒に移動して来た中国から来た外省人=帰れない大人達とその子ども達。生活は困窮。年頃男子達ってばの血の気が多いから学園生活荒くれ者ばっかりだし。派閥争いが怖すぎ。
登場人物が多くて誰が誰だか把握するのに難しい。そんなたくさんの人達の生活はわりと簡単に壊れていって、人が死んでいく。
 主人公よりも周りの友だちやヒロインの小明が良い好印象。小明の何を考えているのかわからない達観した表情に魅せられる。主人公よりも絶対的に不幸な生活だし、ああ結局は本当こどもだからの悲劇なのかなとしみじみ。人間関係や台湾の歴史をよく調べてからもう一度観たいよな。
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