あゆみ

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のあゆみのレビュー・感想・評価

3.6
自立した強い大人になりたいボーイと、出会う男をすべて狂わせるガールの話だった。
都合のいいように解釈して、君を守るとか、君を変えたい、一緒に変わろうとか言い始めた時点で終焉に向かっていることに早く気付いてね。
懐中電灯だけで垣間見る抗争や、押し入れで懐中電灯をつけたり消したりするシーンなど、暗闇が印象的で光の使い方にしびれた。冒頭とラストに流れる合格者の読み上げも、皮肉的で時の流れの無情さに満ちていて圧力があった。

なんだけど、中国名と少年ギャンググループの構図の整理に追い付けず、やってることが不良とかいうレベルでなく、完全にヤクザで理解が追い付けず。台湾ってあんな修羅の国だったの?当時の空気感がわかればもっと楽しめたのかなぁ。
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