ドアや窓をフレームにしたカットが多いせいか、主人公の小四に寄り添う気分で観てた。冒頭から素晴らしく美しいシーンの連続。不意に友人たちが発する格言めいたつぶやきもズシッとくる。
不良ではないはずなのに、当時の台湾社会の混沌の中でそうなってしまったやるせなさ、虚しさがずっと残ってる。若い時期の自意識の強さと社会に翻弄され破滅に向かってしまうあたり『灰とダイヤモンド』っぽい気もした。
集団襲撃事件、あれだけの騒ぎを起こした後もいつも通りだったのが恐ろしい。
にしてもチャン・チェン少年期からかっこよすぎた。役のかっこよさとしては兄貴分ハニーの圧倒的勝利！あとハイトーンボイスのボーカル子猫王が最後までかわいかっこよかった。
