「僕だけが君を救える」
良い映画には特徴的な"色"があると思ってましてねぇ。
キタノ映画における青とか小津映画における色調とか(すんません、小津映画に関しては割とニワカ)
この映画も印象的な色がいっぱいだったなぁ。
明・暗
光・影
朱色
あと、これは誰にも理解してもらえないかもしれないけど濱口監督っぽさがあるように感じるのよね。
いや、年齢的に濱口監督がエドワードヤンに影響されてるハズなんだけどさ。
傑作と呼ばれる理由も分かった。
だいたい4時間映画だってのに、観た後すぐに翌日レンタルしてきてまた観たんだから控えめに言っても頭おかしい。
男の子なら理解できると思うけど、懐中電灯って何か妙にハマる時期があるのよ。押し入れに入って暗がりで点けたりさ。
思春期のリビドーと葛藤。
そこには大人になってからじゃ意味が分からない行動がある。
作品自体は薄暗く分かりにくいけど、少年たちはとっても眩しかった。
「バックトゥザフューチャー」みたいに、これぞ映画!っていう作品とはちょっと違って小難しいしハッキリ言って一回目の鑑賞だと人物の名前と顔も一致しづらい(小虎とか小馬、小四だのややこしい)
だからこの映画が大好き!って周囲には言いにくいけど、私はこの映画が大好き!
と心の中で思うことにする。
だいたいね、この映画のキャッチコピー
「この世界は僕が照らしてみせる」
いや、カッコよすぎやろ……今すぐ抱いて…