ひとつひとつのショットが素晴らしい。
無駄のない切り替わり。
ものすごい長尺で、毎回見るのに苦戦するが場面の映像が脳裏に焼き付いて離れない、なんとなくまた見てしまう。そんな映画。
2022年に入り、侯孝賢をはじめとして
現代の台湾映画をいくつか見ていてようやくこの映画の中に描かれる台湾がわかってきた気がする。
ハリウッド的なストーリーラインの映画を観ると、ストーリーばかり追ってしまうが
この作品は違う。
ショットで魅せる。
その空間、時間で魅せられている感覚。
視覚的な芸術作品を楽しませてもらっている感じです。
もちろん、物語や時代設定も興味深いです。何度か見返したくなる映画。
保健室前?の二人の会話を
扉に映る微かな二人のシルエットで表現してるのには、震えた。