観たよ
1960年代
日本に統治された名残の残る台湾の生活風景が妙に懐かしく風情があってそれだけで画になり淡々と進むストーリーに色を添えている(まるで小津映画の様)
様々な国の思惑により利用されながらここで生きる人々の生きづらさがさらりと描かれていて、そこに潜む歪みは映画全体に広がっていく…そんな当時の不安定な台湾の社会問題をも浮かび上がらせている
また只の青春映画かと思いきやとんでもない愛憎劇でもある
時代の被害者なのか…それとも…
懐中電灯の光だけでは未来までは照らせない
その先の光りを見つけられかった少年と少女を想うと胸が締め付けられる
何より小猫王の美声にビビる。