詩の朗読合戦を『詩のボクシング』と格闘技に見立てた競技をテーマに、家業の梅農家を手伝うも、充実していない日々に卑屈になっている主人公を岡山天音が、吃音のため周りから距離をとり、一人ボクシングに打ち込むヒロインを武田玲奈が演じています。
武田玲奈さんにはそれほど演技が上手いという印象はなかったのですが、劇中の設定から台詞が少ない殻に閉じ籠ったヒロインを、表情や目の演技で繊細に表現していました。最後の独白シーン、長回しからの落涙タイミングは完璧。こんなにスゴい役者だったのかと驚きました。(岡山天音くんの演技力は言わずもがなですね。)
最近、何かとしんどいことが多かったのですが、ラストシーンの二人の笑顔を見届け、多幸感に包まれることが出来た、なかなか良い作品でした。主人公と同じチームの東京03の角田晃広、山田真歩等の曲者キャラ達も見て損無しです。はい。
