とぽとぽ

アウトサイダーのとぽとぽのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(2018年製作の映画)
3.0
The Outsider=ガイジンーーーー雰囲気(だけ)絶品!薄汚れた映像美に酔いしれる。"仁義"方式で出所してからはやる事をやるだけ、時に過激に時に退屈に。淡々タタタン。すごく美味しそうな雰囲気が出ているのにイマイチ勿体ない。常に何処かに既視感で、濃いのに薄味。結果、話の筋そのものよりも、そのスタイリッシュさだけが印象に残る。
ヤクザ街道を描くには最適なキャストも日本からキャスティングされていて魅力的(清役の浅野忠信、オロチ夜久野椎名桔平、いい歳しても前髪のイメージが強いから髪型違和感の大森南朋、貫禄の田中みん、おまけにドライバーはクロちゃん!あと紅一点の忽那汐里)。ちょっと出てくる少し懐かしのエミール・ハーシュ。やはりジャレッド・レトは格好良い、美しいから画面に映える(30STMの音楽性は好きになれないけど)。白いTシャツで既に似合いすぎ、格好良すぎ。目新しさは無くても、よく見る海外(とりわけハリウッド)から捉えた誤った日本像が多い中では比較的日本人からも受け入れられそう。ちゃんと日本語の台詞回しとかも違和感なく関西弁になっているし、日本の文化の描写も割と尺を割いて描いているし(逆に組み込み・描きすぎ?)、しっかりローカライズした感じはある(大小などの美徳・価値観、ガイジン)。にしても皆、腹切っても指切ってもワメかなくて淡々としていて凄いな。嘘つけ!って言いたくなる。呆気ない終わりかた、でも確かに彼は日本の裏社会を成り上がった、ボスになってく。けどワガママを言うならこれを見て、誰かが「ヤクザ映画は日本人に任せろ!」とならんかね。
「看守~看守~オーイ!オーイ!助けてー!助けてー!」
「芋虫!そして芋虫!」
「糞外人」「その通りだ」
I want you to allow me to kill him. キョーダイ

TOMATOMETER9%AUDIENCE78%
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