芹沢由紀子

アウトサイダーの芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

アウトサイダー(2018年製作の映画)
2.8
あなたにマッチ度93%とネトフリでお勧めされたので鑑賞~

ジャレッド・レトさんなのね、主演。先日スーサイド・スクワットを見ておしゃれジョーカーの役が記憶に新しい。そして、「ロード・オブ・ウォー」のニコラスケイジの弟さんのほう。彼がやくざ役。ほう~美しい。

これはもともとマイケル・ファスベンダーさんや、トム・ハーディー&三池監督などで打診されていた映画らしく、流れ流れてこの役者さんと監督さんになったみたいですね。
ジャレッド・レトが若くてこぎれいなので、サイコパス味はあれども関西ヤクザ世界のハードな印象が全然なかったですね。


ストーリーというか、映画自体は・・・

「ダンスウィズウルブス」➡白人男性はネイティブ・アメリカンにもなれる。すごい、かっこいい。

「ラスト・サムライ」➡白人男性は日本のサムライにもなれる。すごい、かっこいい。

「アウトサイダー」➡白人男性は日本のヤクザにもなれる。すごい、かっこいい。


つまり、アングロサクソン男子、大賛歌映画ですね~
すごいですね~!
白人って!!

自分たちの人種がどこまでも大好きで、すべてのかっこいいものを手中に収めたいんだ~

所で、浅野忠信のヤクザ役といえば、私の中では「殺し屋イチ」の垣原役なんだけど、こっちはすこし凄みを抑えて紳士的な、しかも重度のシスコン役だった。これもまたよかった。
椎名桔平はやはり「アウトレイジ」の役の方と比べてしまうので、かっこよさがあまり際立ってなかった。

そもそも、日本のヤクザ映画やVシネに慣れきっているので、欧米人の描くヤクザの世界観に違和感しかなく、無さんのレビューにもあったように、昭和感の全く漂わないヤクザたちに何の萌えもときめきも抱けない。
全体的に構成員たちは細身のスーツをシュっと着こなして、体臭もないような感じのモデルみたいな男たちだったから、
もっとずんぐりガチムチで汗と油でギトギトした舎弟たちが、熱気むんむんで組んずほぐれつやってほしかったな~(安田大サーカス君だけが寝技繰り出していた)

唯一のヒロイン忽那しおりちゃんも、美人なんだけど、なんか昭和のねっとりした色気が全くなくて残念なキャスティングに感じた。妹というより隠し子って歳の差だろってツッコミは否めない。
芹沢由紀子

芹沢由紀子