Yasuha

羊の木のYasuhaのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
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松田龍平様のお芝居観たくて
公開前から期待しすぎたせいか
んー。物足りなさ。。

ってのが観終わってすぐの感想。

だったけれど自分の理解力の
乏しさも感じていたので
いろんなレビューやら調べてみてたら
すごく今じわじわきている。


居場所、共生、疑い、信じる。
これが本当に大事なテーマ。

この映画自分の見かたが
どうやら違ったのかもと。

映画を観ている私達は
主人公の月末と同じく
6人全員が殺人犯と知らされて
色眼鏡の様な目でみている。
この人また何か起こすんじゃないか。
って疑ってしまっている。
本当に狼なのは疑っている月末の方。
私達のほう。
彼らの居場所や未来を
簡単に壊せてしまう立場。
彼らは羊の様に過去に縛られて
びくびくと生きる。
人殺し。は
怖がられて共生できない。
みたいなのの象徴がのろろ様と
掛け合わされているのかなと。
のろろ様と練り歩くシーンは
皆が怖がり家にこもって
目があうことすらない。
ひとえに殺人にも皆それぞれに
物語がある、過失致死だってあるのにと。

俳優陣の芝居さすがでした。
皆気持ち悪くて危うくて。

松田龍平様の宮腰くんは
スイッチが途端にはいる1番危ない
人ではあったけれども
1番純粋だったんだろうなぁ。
孤独の悲しみがじんわり心にきました。
友達って存在が宮腰くんを
壊しちゃったんだろうな。
宮腰くんは月末と本当の友達には
なれない事を感じていた。

それは友達として言ってる?
ってずっと聞いちゃってた。

ただただ普通に生きていこうと
しただけなのに。
たくさん居場所を壊す事が
起きちゃったんだよなぁ。
あー切ない。

あとクリーニング屋さんの
シーンはずっとよかったなぁ。

肌で感じた事は
大概正しいです。

過去を語るシーンは
愛が色つきの様に見えたほど
きゅぅぅってなった。


こんな風にじわじわ感じれている今。
この感覚で見ると
もっと面白かったのかも。。
Yasuha

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