68点。原作未読。ぞわぞわする薄気味悪い〜空気感。日常の異物を演出するための、わざとケレンのない画作りなど狙いも分かる。ヤバい役者陣もさすがの存在感で確かに何を考えてるのか分からないし、それって普通の人でもそうだよね、というテーマは面白い。
ただ、物語自体は、登場人物の皆が別にたいして謎もないし、意外でもない。最初の印象のまんまで、まあ、そうですよね、、、としか思えなかった。画のトーンも(狙いであったとしても)色気が全く無いし、薄気味悪さを出すためのカメラワークや編集はテンポが遅くなりがちなので、非常にキレが悪い印象。『桐島、部活やめるってよ』や『紙の月』のぐいぐい進む物語と比べてしまうと、散漫に思えた。
個人的には、物語の最初から最後まで一貫して特に変わらないキャラクター、それをカメラが見せるか見せないかというだけで引っ張って行くサスペンスは、あまり好みじゃないんだろうなぁ。