《他者との関り》
吉田大八監督最新作。山上たつひこ、いがらしみきおの同盟漫画を原作としている作品。原作から大幅な設定の変更をし、吉田大八監督らしいとても変わった映画に仕上がっていると思う。
今作の主人公である月末(錦戸亮)は元受刑者の6人を移住先へ送迎する仕事を受ける。月末は元受刑者たちと関っていく。特に、最後に迎え入れた宮越(松田龍平)との距離を縮めていく。
他者を信じたいと思う気持ち、それに同居している疑いや恐怖。そんな心情を錦戸亮が見事に演じていた。映画の展開が読めず、こんな方向へ進むのかという驚きがある作品。また、クライマックスの映画的な展開を含め楽しめた。
