カワウソのアイサツ

羊の木のカワウソのアイサツのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
3.0
原作、山上たつひこといがらしみきおか……。
山上たつひこと聞いて、妙に納得する。

過疎化対策で、刑期を終えた殺人犯を自治体で受け入れるなんて危なすぎる。
しかも、受け入れる側には事実を伝えないなんて……。

松田翔太、北村一輝、田中泯、優香……元殺人犯の持つオーラがリアルで不気味だった。
少しの刺激で弾けてしまう壊れ物のように感じた。
特にサイコパスの彼から立ち上る不穏な陰りたるや、震えがくる。

田舎の港町は人の温かみがあり、魚が美味しい。それは表の顔。
のろろ様という怖い神様を崇める陰の因習を併せ持つ。

面白かった。後味は悪く、エレキギターの音に頭痛はしたけど面白かった。