このレビューはネタバレを含みます
二夜連続龍平ナイト。
予告でね、「衝撃と希望のラスト!」みたいなのがババーンと出たのを信じて、ガレージの隅っこの方で小さくロックにノる龍平くんはもちろんのこと、北村一輝が轢かれた時も、錦戸くんが首絞められてるときも「最後には希望が!きぼ…」
のろろ様と共に海に沈んだ私の希望…
や、そりゃあんなことしたら希望なんてな。
宇宙人やっても謎の説得力だけど、こういう朴訥としてそうで、冷たい炎を宿してるような役は真骨頂かと!勝手に太鼓判を押させていただきたい。
日本のお祭りの不気味さとか、北陸の海辺の街の曇ってじっとりした雰囲気とか、ボンボンと鳴り続ける音楽とか、不穏な空気から目が離せなくなる。
あと優香の真っ赤な口紅からも。優香が一番怖かったけど!?
元服役囚をどう受け入れるか、どこまで情報は開示されるべきなのか、誰がどこまで生活に介入するべきなのか…
宮腰くんが昨日も、一昨日も、多分これからも殺人を繰り返してしまうのは、彼の性質のせいなの?
それともひとつボタンを掛け違えただけだったの?
色々考えてしまう映画だった。