きしもとせいや

羊の木のきしもとせいやのネタバレレビュー・内容・結末

羊の木(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

メモ


錦戸亮を視点にして6人の人物の物語が進んでいく。

作品の前半はただのよくある日常的な物語。
ただ、登場人物が元殺人犯というだけで見方が変わってしまう。
何か裏があるんじゃないか、この事故の犯人はこの中の誰かなんじゃないか?
作中の人たちが全員の事を少し疑って見ていたように映画を見ながら全員を元殺人犯というだけでそういう目で見てしまっていた。
結局、みんなそれぞれに自分の考えがあり事情があっただけで悪い人ではなかった。

作品の中盤には錦戸亮と同じように実はみんなそんなに悪い人じゃなかったと信じきってしまった。

しかし作品の後半になると北村一輝の人間性がより出てきたり、松田龍平の人を殺すことへの躊躇のなさが現れてき全員が全員いい人ではない事が分かる。


前半では6人全員を疑ってしまい
中盤では普通の人たちだと思ってしまい
後半では中にはやはり普通じゃない人もいた

錦戸亮とおなじように6人に対しての見方がどんどん変わって見せられていく感じが作品にのめり込めて好きな映画だった。
偏見って怖いなっていう作品。
事実を知らなかったらみんな悪い人に見えてしまうし、かと言って深く知らないのに信じ過ぎるのも良くない。難しい。
きしもとせいや

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