羊の木のにしおのネタバレレビュー・内容・結末

港に送られてきた６人の元殺人犯。その中には生き方だけを間違えた人間もいれば、普通の人より命を尊ぶ人間もいる。その中でも最後のあいつだけは生まれた時から人間とは少し外れて生まれてきてしまったのかもしれない。ノロロ様が'普通の人間'が作り出した神様なのだとしたら、ノロロ様が正しいとされる世の中ではあいつは生きることを許されない存在なのだろう。最後はそれを分かっていてあいつはそれを自分で選択した。殺しを躊躇してまで。悲しいが、これがハッピーエンドだと'普通の人間'であるおれは思う。