羊の木の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

羊の木2018年製作の映画)

上映日:2018年02月03日

製作国:

上映時間:126分

ジャンル:

あらすじ

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。 それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日…

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。 それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

「羊の木」に投稿された感想・評価

K丸

K丸の感想・評価

3.7
元受刑者に対して「この人は信じていいのか」と不穏な空気感で問い続ける映画。
前科者への差別は良くないという流れもありながら、一方で「悪人はどう転んでも悪人」「一般人とは根本的に違う人種の人間も存在する」という更正させる側からすれば元も子もないような可能性も並立させるという危ういバランスが終始この映画にはあった。そのあたりが魅力だったと思う。
あと最後のエンドロールで流れる曲が印象的だった。この映画のストーリーの締めとしては凄くよかったと思う。

一方で話の流れや展開で2016年の「怒り」や「ディストラクション・ベイビーズ」などの映画がちらついてしまうこともあった。インパクトを薄くするその既視感が、この映画を楽しむのに邪魔になってしまったところもあって残念。
これぞサスペンスという設定から入り、同じ質問に対するリアクションの違いや抑えた演出で手際よく各キャラクターを描く導入部は物語に引き込まれる。

単純にキャスティングが上手いからそれぞれに対する興味の持続が半端ない。

中でも段々それぞれの情報が開示されて行くに連れて疑心暗鬼に駆られて翻弄される月末を演じる錦戸亮は絶妙なヘタレ感と真面目で良い奴感が自然で素晴らしい。

あとは本当に発見といっても良い優香の使い方ね。

最初のパフェの生クリーム食べるところ一発で見せる隙だらけの色気ね。決してめちゃ美人なわけじゃないけど居るよねこういう人。

そんな登場人物達がのろろ祭りを通じて物語に組み込まれて行くんだけど、のろろの言い伝えと宮越(松田龍平)と羊の木が象徴するものが段々とリンクして行く。

生物の再生と人間の更生という二つの考え方の中で、悲観的に見れば確率論的にどれだけ居場所を用意して作為的に更生・再生させようと手助けしても禍々しい存在は一定数出現してしまう。

それは当人の感情とはある種切り離された摂理といっても良い部分であると。(おそらく宮越は殺人鬼というよりは降りかかる火の粉を払っているだけなので)

その悲しさもあれば、その中から新たに生まれる希望もある。

映画としてあくまでポジティブな着地に終わっているのは、目の前にある問題を解決しようとする時にネガな面に目を向けるより、ポジな面に目を向けていかないと何も変わらない。それがある種の「夢」であり、吉田監督の提示する世界を前向きに生きて行く為の教示なのではないでしょうか。

正直、バンドのシーンとか祭りのシーンとかが少々冗長に感じられるし、エロシーンの後に出てくるラーメン屋の名前が亀頭龍だったり細かなシーンが意外と主張してくるので味わいとしてはかなり偏屈な映画という感じがします。

もう少し、わかりやすいサスペンス映画にした方が面白いと感じる人が多いと思うけど、これが吉田監督の作家性ですよね。

面白さでいったら紙の月の方が高いかな!

個人的な感想ですが…
今作も賛否が分かれているようだ
確かに吉田大八監督の本作はかなりの癖があり、万人に受けるような作品ではないかもしれない

特に予告編ではまるで『6人の殺人犯が街にやってくる!』ということを聴くと刺激的なバイオレンス映画のような印象を受けるかもしれないが、本作はあくまでも人間ドラマであり、そのような描写がないとは言わないが、かなり少ないものとなっている。

しかし、そこで描かれたことは『罪と赦し』というテーマであり、それぞれの役者陣が自分の魅力を最大限発揮した演技を披露して、とても見所の多い作品である。

この物語が迎える結末を見た時、そこには大いなる救いすらも感じた
私はこの作品を愛したいと強く思える、そんな作品だった


ブログ記事はこちら
http://blog.monogatarukame.net/entry/hittujinoki
ASUKA

ASUKAの感想・評価

3.3
不気味でみんなこわく見えてきてヒヤヒヤした。

噂や表面的なものを信じるか、自分が肌で感じたものを信じるか。とか
全て分かった上で付き合うの?分かりたいから付き合うんじゃないの。とか
うろ覚えだけど、このセリフ印象的だったな。
受け入れられていくとこはちょっと感動するし。

とにかく、のろろと無表情でなんか奔放?少年ぽい松田龍平のこわさが残る。
xyxy

xyxyの感想・評価

3.5
『美しい星』に続き変な映画だ。最後ぶっ飛ぶね。でも、ぶっ飛ぶ前のあるアクションに希望と意思を感じた。そして、松田龍平がすごい笑
メッセージとしては、スリービルボードと近しい感じがした。「人が肌で感じることは大概正しいです」というセリフが印象的だった。できればもっと移住者個々やそれぞれの絡みによる化学反応も見たかった。
m

mの感想・評価

4.0
吉田大八さんの落とし方、今回も憎めんでした。松田龍平が非常にぞわらせる。なんでしょう、あの雰囲気。狂気じみてる人の完成形。「人が肌で感じたことは大体正しい」、これがすべて。
なんだ!?この映画!どこも盛り上がりなし(´Д` )
印象に残ったんはのろろ〜だけ!!
死人

死人の感想・評価

4.3
えー、面白いのになんでこんな評価低いの!

てかヒメアノールに通ずる何かが多くなかったですか?車で轢く時の感じとか宮腰の青春期から時間が止まったままな感じとか、ラスト車に乗った2人に話が集約していくのとか。まぁ、結末というかメッセージとしてはこちらの方がわかりやすくて駄目なことはダメ!それでも更生をしたり、自分のダメなところを理解しつつももがいている人には優しい視線で。文章で書くとありきたりですが鑑賞後は独特な味わいがありました

理髪店店長とのやり取りはストーリー的にも物理的にもスリリングだったからこその意外な事実が物凄く感動的でね、タイトで短いシークエンスながら泣いてしまいましたねここは

てか役者さんがほんとみんないいですね。北村一輝のあのニヤニヤした不気味な雰囲気とかあの人しか出せないでしょ。俗悪で楽しそうなことにしか興味がなくて周りを焚き付けていくのとかねぇ。こういう人って自分は直接的には関わらないようにするのがズルいのよね。あの人は実際には殺人は犯してなさそう。松田龍平のどちらもある感じも上手いし、優香の歯磨きシーンはエロ過ぎて笑ったし、安藤玉恵の見下してるんじゃなくてただみんなにフラットなだけだった、て人柄も嬉しかった。何よりイケメンでめっちゃ優しい月末さんが全くモテてないところも面白かったです。あと木村文乃可愛い。あのトラックにアヤが乗ってるとこの写し方とかうわぁ〜て感じで月末さんくらい嫌な気持ちになりました

ただ見ただけの感想しか書けないけど色々余白もあって気付けてない、わかってないとこも多いような気もします。わからなかったにしても誰がみても面白いような気がするんですがなんでこんな評価低いんやろか、わからん
こちらも原作知らずで観た作品

果たして犯罪者(殺人)は癖?ってか習性こそ違えど同じ匂いを感じ取るものなのかな?? 

けど確かに、限りなくそれぞれの不気味な要素が掘れてて、あぁすごいわかりやすいなぁと感心。

ほんとはもっと世の中に溶け込んでいるイメージだけど、やっぱり映像の中であれだけ打ち出せるってすげーな

人は変われるって、その人の事をよく知らないから言える無責任な場合もあるのかも

しかし最後の落とし方が意外でした笑
mkmasa

mkmasaの感想・評価

3.6
町に集まるそれぞれの元受刑者たちの様子を多方面から描いている作品だった。それ少し淡々と進む部分もあったのでこの評価。 途中から、話は読めたが展開的にひきこまれる部分もあった。 出演者が豪華!