白波

orange 未来の白波のレビュー・感想・評価

orange 未来(2016年製作の映画)
3.3
2016年11月劇場鑑賞
当時TV版を毎週楽しみにしていたので、劇場版公開までの間は久々にソワソワした気持ちになっていました。
綺麗に収まったあのエンディングから、一体どんな話を見せてくれるのか実に楽しみでしょうがありませんでした。
本作はTVのダイジェストに新規フィルムを絡めていくのですが、TVと公開時期が近いからか作画に違和感がないんですね。
また物語は須和の視点で進むわけですが、改めて彼の格好良さが際立つんですよ。
本当良い奴です彼は。
あとTVではあまり聞こえなかったのですが、劇場版では音楽がとてもよく入ってきます。
音響設備なのかマリタリングなのかはわかりませんが。
そしてそれらが皆うまく絡んでいるんでしょう、物語を知っているのですが観ていて新鮮味があるんですね。
ただこの作品、初見の方では物語を追っかけるだけでいっぱいで少々辛いと思います。まず原作(コミックかアニメ)を観ておく事を強くお勧めします。
そうしてラストでは原作では描かれていなかった、その後。
何とも素敵な「翔が生きている未来」が描かれていました。
ED「光の破片」がスタッフロールと共に流れ出した頃、ふと「それぞれが願う気持ち」が自分の中で一つに繋がった気がしたんです「あぁそうか」って感じで。
すると「光の破片」の歌詞も相まってか、スタッフロールが終わるまでずっと涙が止まりませんでした。
「翔が生きている未来」、それは「皆んなが笑っている未来」だったんですね。
心の奥から嬉しくなる、そんなとても心温まる作品でした。
白波

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