はま

フェンスのはまのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
3.3
本日3本目のデンゼル主演作は、WOWOW初放送の今作。この映画があるからデンゼル特集があったんですねー。

アカデミー賞では多数のノミネートと助演女優賞の受賞もあり、記憶に残っていた作品。
ただ、逆に言うとそのイメージしかなくて、内容のことに関してはほぼゼロ知識でした(調べなくてもどうせ観るしなー、と思って←)

と言っても、観終わってみても書き表せないあらすじでしたが(笑)
1950年のピッツバーグを舞台に、清掃作業員トロイを大黒柱に据える黒人一家を描いたお話。本編の大半が機銃のような会話の応酬で進むのが印象的でした。

仕事や家庭、人生を左右する大きな要素がたくさん詰まってる内容…
ではあったけど、ストーリーをなぞるだけだとその何もが拾えずに終わるタイプの映画だった…私もその1人←

「W座からの招待状」でも言ってたけど、「これ結局、"親父良い奴だったな"って心から思える人ってどれぐらいいるんでしょうね?」って。
会話劇をなぞるだけじゃなく感じ取っていれば、彼(親父)の奥深くの心情まで読み取れたかもしれないけど、私には難しかったなぁ😓

なので親父より息子のコーリーの気持ちだよ…。
でも、この展開、このエンディングで「どや!良い話やろ!」って押し付ける映画では全くないので、こう思う人はそれで良いんだと思う。
観る人みんなの立場の違いでも受け取り方が変わる作品だと思うし…
親は、トロイに感情移入するのかな。


あ、ヴィオラ・デイヴィスの凄さだけは、なぞるだけでも分かりました…。
この映画で一番取り上げられてたシーンであろう、感情を爆発させるシーンではちょっともらい泣きしそうでした。
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