すいかめ

フェンスのすいかめのレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
1.5
俳優たちの熱演を打ち消すほどのシナリオのつまらなさ、映像の力の無さ、演出の適当さ。
全編通して眠気を誘われる。

事前知識はないが、場面があまり変わらず登場人物も少ないので、おそらく舞台作品の映画化だろう。
会話劇なので台詞が重要だと思うが、その台詞が全く練られてないと思う。序盤20分なんかは、感情も込められてないただの世間話で設定の説明をするだけ。会話のテンポも悪いし、何の脈絡もなく無理矢理別の話題に移ったりする。

父親のキャラも酷すぎる。家族を裏切り、邪魔しながら自分の好き勝手にした挙句、そんな自分のことを、世界で1人だけ不幸を背負ったかわいそうな男とすら思っている印象。
家族が父親の愛情に想いを馳せる場面があるが、全く説得力がない。

アカデミー賞取ったのに劇場公開しないなんて珍しいと思ったが、その理由が分かる気がする。
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