キョン太

フェンスのキョン太のレビュー・感想・評価

フェンス(2016年製作の映画)
3.4
満たされない心を抱えたまま生きる辛さかひしひしと伝わる映画。
だって生まれが不幸なんだ、差別されてるんだ、だから才能があってできる男だけど、今、たいしたことのない人生を送らされているんだ、みたいな。

ゆえに、妻や子の幸せよりも自分が満たされなければならないと。
悲しいな。
悲しいからこそ、ローズは赤ちゃんを引き受け、息子にあんな言葉を投げ掛けたのかな。

人は強そうに見えて脆かったり、愚かに見えてしなやかだったり。
その他にもいろんなことを考えてしまう映画でした。
キョン太

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