無駄なものを極力削ぎ落として尚且つ3つの章の繋がり具合も違和感がない。
暗い、絶望的に暗いが救いはある。例えばファンやテレサ、そしてケヴィンの存在。母親との和解。
リトルの章では、輝くような黒い肌にシャロンの着ているまばゆいほどのシャツの白さ!彼のイノセンスを感じさせる。それが一瞬であるにしても。
ブラックの章での成長したシャロンの姿、彼の置かれた境遇では、唯一の憧れる大人のロールモデルがファンしかなかったってこと.それでも自ら選び取ったってことになるのか?
見ようによっては切ないまでの恋愛映画である。
ラストシーンは主人公が魂の置き場所を見つけたと思いたい。希望的観測かもしれないけど。