おいぴろぴ

ムーンライトのおいぴろぴのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー作品賞ということで、友人に誘われ観に行きました!

黒人、ゲイが主人公と聞いていたので差別と戦う話かと思ったのですが、あまりそこが大きなテーマではなかったというか…、主人公の人生を三章に分けて淡々と追う印象。

出て来るキャラクターが皆良いですね。
ヤクの売人フアン…カッコいい…!!こんなカッコいいディーラーがいるものなんでしょうか…!?!?
二章でフアンの死が明言されましたが、三章blackでフアンのピアスをシャロンがつけてることに気づいて…!うわぁん!!😭
フアン、「自分の人生は自分で決めろよ」といった趣旨のセリフが第3章のケヴィン「今までは人の顔色を伺っていたけど今は自分の意志で生きていて幸せだ」といったセリフで回収されていて美しい
母と和解できたことも、フアンもかつてのリトルにそういうことを言っていて、、
一章にしか出てこなかったけど作品においてフアンがすごく大きな、軸となるキャラクターだったのだなと思います。

気になったといえば、ケヴィンが年齢変わるごとに顔変わりすぎでしょうというところ笑
あと、母親に再会した時に母親はどこかの施設…?にいたのではと思うのですが、読み取れなかった…どこにいたんでしょう…!?

わりと脚本としては平坦で、特に特筆した真新しいドラマがあったわけではないと思うけど、
「黒人」「ゲイ」といった今まで差別の対象とされていた舞台であくまでニュートラルに人物を描いたことが新時代を象徴していて、そこが評価される要因なのかな、と思いました。

これは友人と意見が違った所なんですが、わたしはハッピーエンドの恋愛映画だと思いました。ハッピーエンドの話久々に見た気がするな〜
初恋の人と再会して結ばれるなんて素敵じゃない…………!!!

それから観たあとにメインビジュアルを見ると、リトル、シャロン、ブラックが並んでいることに気づいて感動!しました。

友人がオススメしていたので、同じく同性愛をテーマにしたブロークバックマウンテンも早く観たいところ!

同じくアカデミー賞を獲ったララランドと比較して言うと、向こうは音響を上手に演出に組み込んでいて。
ムーンライトは、こんなに空けちゃっていいの!?と思ってしまうほどの、静寂。間。そこに秘められた主人公たちの思いに考えさせられます。
あの緊張感を、劇場で感じられて良かった。
おいぴろぴ

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