冒頭で、フアンがクラシックなアメ車から降りて、ヤクの売人と言葉を交わす。この一帯を取りまとめる元締めって、ことがわかる。フアンの仕草、佇まいが、何とも渋い。
これと似たような描写が、シャロンの成長後に出てくる。リスペクトする人を追ったんだろう。幼少期の海でのシーンなど、この二人の関係が推移する様の表現が素晴らしい。
フアン役のマハーシャラ・アリ。アカデミー賞助演男優賞も納得。ただ、出演シーンは短く、もっと観たい感が・・・。
でも、いじめや虐待は、表現が緩和されてはいるが、身を詰まされる思いがかなりあり、やっぱり苦手。男性同士の愛情も役者は上手く演じているが、ストーリー的には、ベタさを感じてしまって。
第一章のラスト近くで青いライトが、4回点滅。そして第二章では、赤いライトが4回点滅。これは、主人公の心理状態を表現したものなのか。よくわからなかったが。
