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ムーンライトのtumugiのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.2
二ヶ月ほど映画館のない所にいました。
帰ってきて、観た一本目。
人生さまよってる私には、感じることがいっぱいの映画だった。

絶対この映画がアカデミー賞に決まってるよね!なんて言われない映画だとは思う。
でも、私はララランドも観たけど、断然ムーンライトが好きです。
まず、ポスターのセンス!!
テンポや台詞の間のセンス!!
海のシーンの表現のセンス!!
美しくて、センシティブ!!
時間が経つごとに、ジリジリと余韻が。

内容は、とても重たいものだと思うし気持ちがわかる。なんて簡単に言えるものではなかった。
でも、色々な事を考えたり感じさせてくれた。
大人になったシャロンが、フアンにそっくりになっていたのが泣けた。
そして、身体を鍛えあげたシャロン。
でも、その容姿とはうらはらに彼の目はリトルのままに見えた。
とても小さくピュアなまま。
シャロンも、ケヴィンも、フアンも、お母さんも、いじめっ子も、そこに生まれて、そういうふうにしか生きられなかった部分もあると思う。
置かれた環境で人生は変わると思う。
だからこそ、フアンが言ったんだろう。
「自分の人生は自分で決めろ。他人に決して決めさせるな」
もし、私がシャロンのような母親の元に生まれて育ったなら、どうしただろう?
絶望の中で、優しさを持つことはできたかな?
キチンと生きる道を選べたかな?
そんな事を考えた。

うーん。表現がヘタすぎてよくわかんないですね(笑)
とにかくズズゥーンとくるのです。
ムーンライト。
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