キミシマユウキ

ムーンライトのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.4
ゲイでいじめられっ子だったシャロン。彼を成長させたのは無責任な母と麻薬の売人、そしてたった1人の友人だった…


昨年度アカデミー作品賞&助演男優賞&脚色賞を獲得!
『ラ・ラ・ランド』と読み間違えられたことである意味有名になったドラマ映画。
アカデミー作品賞ということで鑑賞


生き方を他人に決めさせるな


黒人&LGBT差別だなんて、ある意味アカデミーが最近大好きな題材なのでこりゃ歌って踊るララランドじゃ負けちゃうのも納得。
常に月明かりのような青を基調とした色彩でお送りする美しい物語だった。
作品&芸術としての完成度は素晴らしいと思うんだけど、個人的にエンターテインメントとしてはそこまで楽しめなかったのでやっぱり『ラ・ラ・ランド』の方が好きかな。
でもこういった作品の露出でゲイや黒人への意識が変わっていくのであればどんどんと評価されて売り出されるべきだろう。

主人公は3役!
少年・青年・大人へと成長していくシャロンを3名の役者が演じる!見た目は変わっていくのに真が変わらない当たりは全員の演技力がなせる技ですな!
そして助演男優賞のマハーシャアリ!
出演時間はわずか1/3くらいしかないのに存在感が素晴らしい!決していい大人ではないんだがシャロンにとっては生きる道標となっていたんだなぁ…
海辺でのシーンが素晴らしかった!
あと『パイレーツオブカリビアン』のナオミハリスがクズなママをやっていました。

作品としてはいいんだけども、個人的にはそこまで乗り切れず、、、
何かしらのマイノリティ側な人々にはより響く作品なのかもしれない。

アカデミー作品賞を見たい方、黒人やゲイが題材の作品好き、そして青っぽい映像が好きな人(雑)にはオススメの作品。