ムール貝のワイン蒸し

ムーンライトのムール貝のワイン蒸しのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.0
母親のドラッグ依存、いじめを受けてること、ゲイであること。

主人公を取り巻く生活環境は決して明るいものでは決してない。ある事件がきっかけで街を離れて生活する青年期の主人公の面影が幼少期に手を差し伸べてくれる麻薬売人に似ていたり、その人の愛車を使ってたりして主人公の中に幼少期に面倒を見てくれた麻薬売人の姿が重なり、主人公の中で生きてるんだなあと思いながら見ていた。あまり関係ないけど笑。

生まれ故郷に戻って、青少年期に好意を寄せる友人に会ってジュークボックスの音楽をかけるシーンが印象深い。


愛するって自分の感情のベクトルと誰かの感情のベクトルが合わさるんだから、忘れようとしたって簡単には忘れられないよね。
青少年期から青年期と主人公の外見の大きな変化があっても、心の中にはずっと一人の存在がいたこと。

本当にそのことが素敵だと思った。

そして、この映画の全てが愛の物語だと思った。