とてもユニークで奇妙な気分になるが実はとてもロマンテックな純愛ラブストーリーだ。
アーティスティックな作風や、登場人物の設定などのせいで一般向けしないのは間違いないと思うが、作品賞もなっとくのとても味わい深い良作だと思う。
ワンショットが長く、ひたすら人物の表情を捉え続ける。観客に見せたいものと見せないものがハッキリしている。
たとえばリトルが子どもたちと混じってニヤニヤしているシーン、恐らくみんなでタバコをふかしているか、エロ本を見ていたのだと思うがまったく手元は見せない。
また、ステラとベッドメイキングをするシーン、下手くそと指摘されるがベッドを写すことはない。
説明くさいシーン、会話が全く無くこちらの想像力が必要になる。
自分はブロークバック・マウンテンでもボロなきした人間なので、LGBTにも全く抵抗はない。
ブラックの勇気を振り絞った最後の告白は胸を打ったなぁ。