げんき

ムーンライトのげんきのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごい”今っぽい”と思った。
黒人、LGBT、というテーマ。色彩、背景のぼかし、ピンポイント焦点、逆光で絞りを開いた幻想感、人物のシャープな輪郭、レンズフレアやゴーストの多用、窓や光の反射、使われる音楽。
現実を切り取って、目では見えない現実味のない世界に作り変える。
カラーリスト
後ろ姿、音の消失

過ぎた歳月の空白を補完しながら前へ進んでいくストーリー、そして編集と構成。

水泳のシーンでは自分も海面に浮かんでいるような浮遊感を感じ、夜には画面いっぱいに「空・海・黒人」の青が映し出される。全て青い。地球の一部。
3つの時期に3つの海。幼少期には水泳、少年期には砂浜、青年期には波の音と幻。官能的な砂浜

コミュニティ形成やセクシャリティ
「周りに左右されるな」というフアンのようになる青年期
父代わりのフアン・薬の売人を通じて母を見つめ直す

問い詰めるフアンだが、シャロンが質問すると、たちまちフアンはその返事に詰まり、立場が入れ替わる。

『ゲットアウト』の時も感じた、黒人女性の目が笑ってない笑顔のアップはキツイ。

ポスターのデザインはそういうことか
げんき

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