絶えず心苦しくて、切なくて。平易ながら考えさせられ、心に語りかけてくるものがある。ずっと余韻に浸っていたい。
シャロンは僅かな愛に触れながら複雑な人生を歩んできた。彼は強く生きようとする反面、家庭環境も複雑で、人に頼る事が難しい。それでも広くないコミュニティから信頼と愛を広げ、成長する姿が逞しく、印象深かった。
音楽も映像も美しく、彼の感じる切なさが際立っていた。ガラスみたいに繊細な一作。ただ同性愛の映画や、人種差別と一括りにして捉えるには勿体なさすぎる。それだけじゃない深さを感じた。
この映画を2017年最後に見れて本当に良かった。素晴らしい締めくくり。