伏見の剛力

ムーンライトの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
3.1
アカデミー賞作品賞受賞のムーンライトやっと鑑賞しました。
なんなんですかこれは。画面から止めどなくやるせない不穏な空気が溢れでてきますね。
この映画、誰一人として説得力がありません。なぜなら人生の選択が矛盾に生じているもの同士で衝突するからです。
説得力を持っているのは序盤の拠り所を求めだす幼き主人公くらいです。
いやアンタが説教するのかよと度々鑑賞者は登場人物に疑問を覚えるはずです。
ですが登場人物はその次元には居らずお互いの痛いところをついてきますが矛盾しあう者同士だからこそ正論なのに論破できない、カタルシスがないので誰もスカッとさせてくれないんですよこの映画は。
ですが親子的存在、肉親、初めての友達、このキーワードが当てはまる彼らだからこそ矛盾しあっていても最後には心の声をちゃんと聴いてあげれるんですね。
伏見の剛力

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