例えば、父親（あるいは父性）が不在であった為にゲイになったのだろうか？とか、少年時代にピントがあまい映像だったり、話し声がくぐもっていたのは、他の子たちと比べて自分の輪郭（どういう人間なのか）がよく分からない状態を表現していたのだろうか？とか、色々なことを語りたくなる映画でしたよね。
本当にひとつひとつ書きたいところですけども、ラストカットについてだけ感想を書こうと思っているんですが、あの振り返りのカットで終わるの凄く良かったですよね。
あれは呼ばれたから振り返ったんでしょうけど、肝心なのは誰に呼ばれて振り返ったかなんですよね。
カメラに目線が合っていないので、映画を見てる人たちに向けて何らかのメッセージを送ってきてるとは考えに難い。
海辺で上半身が裸なわけですから、シチュエーション的に考えればフアンなんでしょうけれど、僕はあの人なんじゃないだろうか？と考えています・・・
素晴らしい映画でした。
