かめし

ムーンライトのかめしのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
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色々考えた結果この作品には「スコア」という星の数で自分は評価できない。人の人生に点数はいらないと思ったからだ。

完全に油断した。素晴らしい映画だと思った。今まで様々なアカデミー賞作品を見てきたが他とは違う、異色を放っていた。

・登場人物は全員黒人
・主人公はゲイ(男性同性愛者)に悩んでいる
・母は薬を服用し育児放棄
・それに伴い、主人公に対する酷いいじめ

これらの現代社会で起こっている深刻な問題を皮肉を込めて上手く表している。

主人公が最後に気づいたのは「自分が自分であること」作中にも実は1度このようなセリフがでている。終わりが残念だと思う方もいると思うがそれらも偏見であり、主人公にとってこの作品はハッピーエンドなのだ。私にはゲイがわからないし、彼も私がわからない、けど分かり合おうとすることは出来る。何度も言うが本当に素晴らしいよくできた作品だと思った。

ストーリーだけでなく映像、カットの入れ方も素晴らしく、題名にある通り、月の光のような色(青白いような)が当作を通して映し出されており、カットも上手く入っていて退屈、ダラダラしない作品であっという間だった。

映画として順位は付けられないが主人公としては強くたくましく今まで観た映画でno1の主人公ではないかと思う。
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