バード

ムーンライトのバードのレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.4
この映画をラーメン屋に例えると
【他の映画】
スープ、具材に個性を持たせてて、色んなメニューがあり、店の立地や看板も良く練られててキャッチー、人気店を目指してる
ラーメン出てくるの楽しみ

【ムーンライト】
まずメニューが置いてない、オヤジが頑固で、スープの種類も食べるまで知れない、トッピングとか入ってない、スープもあぁこっち系ねという感じ
でも麺のこだわりが最強、脱帽

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演技がすごい、というか今の映画ならストーリーの説明をセリフだったりモノを写したり色んな表現を駆使して観客に状態説明をしていく事が多いと思うのですが、人間の表情や態度、微妙な距離の置き方とかそういう演技表現で描き切ってる


特に目の表情の微妙な違いや、目線の置き方とか、主人公の口数が少ない分そういう繊細な演技が光る

そういう表現に関してかなり奥が深いところまで作りこまれてるように感じました。

あくまで私の感じた事ですが
三章なんか
ケヴィン【明るく再会を喜んでるけど主人公の変化にとまどってる、最後の別れ際最悪だったから気まずい、でも総合して嬉しい】
を表情や仕草で描いてて、それに対する主人公も
【久々にあった瞬間めっちゃ嬉しそうな目で、ケヴィンの明るさの裏にある戸惑いや気まずさを察して、なんかちょっとうーん、でも総合して嬉しい】
みたいな繊細で微妙な内面が伝わるような演技を見せてくれます。

この後モヤモヤがスッキリに変化した二人の表情のやりとりもかなり良かった


LGBTとか差別いじめ麻薬DV
色んな社会問題を含んでるけども、全部キャラクターの内面を演技で見せる為のエッセンスでしかない。
ほんとうに麺をしっかり楽しむ為の補助要素でしかない。

この映画の麺は最強。