2020-101
少年シャロンは、母親がドラッグに溺れ、自身はLGBTで悩み、学校でイジメにあっている。
少年期、思春期、青年期の、足掻きながらの日々を描く。
親がダメ母で、その代わりに保護してくれる大人との出会い、友達と呼べる唯一の存在の裏切りなど、人格形成に影響のある出来事を淡々と描いています。
シャロンはすぐうつむく癖があり、ひたすら無口。BGMも静かなので、彼の葛藤、内に秘めた思いに想像力が廻り、じっくり観入ってしまいました。
青年期の逞しく育った姿は嬉しくもありますが、あんなに内向的で優しかった子供が、まっとうな仕事につけないことに、何ともやるせなさがあります。少年の時に、自分の道は自分で選べという言葉をもらっていたにも関わらず・・。
良作でした。