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ムーンライトのumetaのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウォッチリスト消化。
紹介文読んで社会派映画かとおもってたんですが、恋愛ものだった。でもよい内容でした。しんどい部分もあったけどときめく部分も盛りだくさん。

まず家庭環境は・・・しんどい。母親がヤク中で、なにがしんどいかって、基本ヤク中の毒親なのに、たまに可愛がるようなムーヴをするところが。母親の愛情というのは強すぎて、少しゆがむとすさまじい呪いになるというのを痛感。
個人的には最後付近で謝っていたのもシャロンは許す必要はなかったと思う。むしろ自立してからも縁を切っていなかったことに驚いた。やさしいなあ・・・でもあれでシャロン側の憂いがすこし晴れたならいいな。
それでもシャロンはフアンと出会えたのでラッキーなほうなのだろう。フアンはすごく優しかったけど、小さい頃の自分に、シャロンを重ねていたのかな。彼女のテレサも、ずーっと保護者で相談相手でいてくれた。フアンが亡くなったあとも。やさしい世界。

ケヴィンとのやりとりは、ほんとうに純粋で、シャロンの目が完全に恋をしているのでウワ~~~と恥ずかしくなったり。大人になってからもだけど、あの感情を載せた目がすごい。見ているだけでドギマギしてしまった。
学生のときは幼さで周囲に逆らえず、あんな形で別れてしまったけど、また会えてよかったね。電話が来たシーンではどきっとした。
結婚してるかな~とおもったけど、いちおう独り身だったし
シャロンに幸せになってほしかったので、最後二人が身を寄せることができてよかった・・・

ふだんシリアスな恋愛映画をあまり見ないので、久々で新鮮でした。
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