ムーンライトの作品情報・感想・評価 - 920ページ目

ムーンライト2016年製作の映画)

Moonlight

上映日:2017年03月31日

製作国:

上映時間:111分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「ムーンライト」に投稿された感想・評価

Mipoo

Mipooの感想・評価

4.0
静かな語り口で眠くならないか不安だったけど、思いのほか好きなタイプの映画で良かった~。孤独な心に優しく寄り添う目線が切り取る世界の姿は、その冷徹さと暖かさのコントラストによって、何より尊い心の触れ合いを美しく彩る。
まりん

まりんの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

兎に角、どの時代のシャロンも愛おしい・・
俯いて歩く無口な少年。
お前はタフだ。と励ます唯一の友達。
居場所のない不遇な少年に自分を重ね合せる麻薬ディーラーのフアン。
そして彼を常に温かく迎え入れてくれるフアンの恋人テレサの存在。
彼らと一緒にシャロンを見守りたくなる。

成長しても無口で増々居場所を無くして行くシャロンは言えない思いをずっと抱えていたのね。
それでも彼がどうあれ受け入れてくれるフアンとテレサの存在は救いだったはず。
フアンが生きていてくれたら良かったのに・・

束の間味わった幸福と、逆らえないまでも立つなと叫び続けた愛する人の為に起訴せずに貫いた強い思い。

大人になったシャロンは体を鍛え派手に装い、見た目はとても怖い。
もう無口な少年ではない。
だけど、愛するたった一人の人の前では、昔の俯いた少年に戻ってしまう可愛らしさ。
そこで、ある曲を聞いてお前を思い出した・・ってあの曲かけられたら・・何よりも雄弁に語っている選曲よね。
うわ~って泣けてきた。

人と違う自覚が有るから。蔑まれて来たから。失いたくないから。たった一言いうのに凄く凄く時間がかかり勇気が必要だった。
あの告白は、誰よりも健気で純粋な深い深い愛だった。
誰よりも乙女だわ。可愛くて、抱きしめたくなる。
誰かの心に入りかなんだような、そんな作品。カメラワークの揺れるところ、寄るところ、どれもが思い出の形をなぞるようにされていて、良かった。凄かったのは演技。なぜこんなにシャロンになれるのか。そらララランドよりアカデミー賞だわ!ってなる。
s

sの感想・評価

-
説明的でなく、表情・情景で語りかけ訴えかけてくる
特に成人期のシャロンの目が朧げで優しくて美しかった
人間って傷付きながら、もがきながら生きていくことで少しずつ成長出来るんですね...
デミ夫

デミ夫の感想・評価

3.5
カメラワークはすごく良かった。
物語の中心にあるテーマがLGBTとかドラッグ、黒人問題で、自分からすごく遠い問題だったので中々入り込めんかった。
物語も起伏なく退屈ではあったかな
ラストのシーンは好き
苔

苔の感想・評価

5.0
‪すごく感覚的なアートフィルム。
めっちゃ良かった号泣〜という種の押し寄せる感動はなくて、静かに心に染み渡る叙情、意識の奥深くに残る映像とヴァイオリンの余韻でしばらく酔っていられる。後でふと思い出して涙が浮かぶタイプの映画だった。‬

ドラッグ・虐待・いじめ・同性愛と重いテーマがてんこ盛りだったが、重々しいハードさを感じさせない所に新進気鋭の監督バリー・ジェンキンスのこだわりが見える。特に顕著なのは独特なカメラワークだ。タイトルの通り、月明かりの下で知覚したような青っぽい色彩のライトが美しい。さらにこの作品を独特なたったひとつの作品に昇華させるのは、淡々としたストーリーテリングとヴァイオリンの切ない旋律の融合だ。
またシャロンの成長過程は別々の演者であるのに、それぞれのシャロンにリトルの癖や雰囲気が見出せて、本当にリトルが成長したかのような配役だ。すごい。

作品賞受賞、納得です。
ケンドリック・ラマーのTo Pimp A Butteflyでもオープニングを飾ったボリス・ガードナーのEvery Nigger is A Starがカーステから流れる開演から、吸い寄せられる様に映画の世界へ。

ストイックに研ぎ澄まされた作品。
それが自ずと映されない事、語られない事に想いを巡らせられました。

カエターノ・ヴェローゾの唄が流れた時、この映画を何処かで観た様な感覚は錯覚では無いと気付きました。
ウォン・カーウァイのあの美しい映画だ。

人種、性別、暴力。もちろん、そういった事とは切り離せない映画だけれど、この映画は、愛を受け入れる事、愛する事についてのシンプルな物語だと思う。

マハーシャラ・アリ。短い出演シーンですが、オスカーは納得の繊細で素晴らしい演技。
ナオミ・ハリスも抜群。普段は綺麗な役が多いだけに驚きました。

そして、「アメリカンスリープオーバー」のジェームズ・ラクストンの撮影。極上です。是非、スクリーンで。
YunoAdachi

YunoAdachiの感想・評価

3.3
大人のシャロン役の方、ほんとにシャロンが大きくなったみたいに目線とか話し方とか食べ方とかがそのままだった。違和感がない。
フアンの存在感がとても心地よくて、助演男優賞も納得。
あっとゆう間の111分。あまり起伏がなく静かな映画でした。
シャロンとフアンのやり取りのシーンがとても感動的。
LGBTの問題について考えさせられる。
エリ

エリの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

周りの子供達と比べて小柄で、とても無口なシャロンは幼い頃からゲイであることが周知でそれ故に友達もおらず、同級生に追いかけ回されいじめられている
いつもおどおどしている風なのはいじめられているからか
「オカマってなに?」と本人は意味さえ知らないのに、敏感に嗅ぎ分けてそこを突いていく子供の残酷さについては誰しも心当たりがあったりするのでは
シャロン自身、なんとなく自分がゲイであることはわかっているし、母親もわかっていて「イジメの原因をあの子に言える?」と言っていたけれど、まだ決めなくていい、まだ早い、と猶予をくれるフアンにだいぶ救われていた
子供の頃の方が許せないことが多いよなぁと思う
みんな違うということがあんまり深くわからない
子供の頃の方が受け入れることが簡単という部分もあるけれど

子供時代はアングルがあまり固定されず、慌ただしく動き回っていて、シャロンのまだ明確ではないふわふわした感じも、おどおどした態度も、不安定な心も、全部表しているようだった
ピントもほとんどずっと人のみにあっているような感じで、背景はほとんどボケていて、人が映っていてもシャロンが関心のない人たちにはピントは合わない
シャロンの視野の狭さというか、心を開ける場所の狭さみたいだと思った
2回くらい視点がぐるぐる回るところがあって結構好きだった

シャロンはずっとひとりで、母親はヤク中でまともに育ててくれないのに、それでも母親から愛してるよ、ベイビー、と言われるたびに泣きそうにしてて
最後も結局おとなしく言い分を聞いて、許してあげる
ひねくれても良さそうなのに、小さい頃のまま、内気で優しいまま大人になってて切なかった

フアンがシャロンを海に連れて行って泳ぎを教えるシーン、人生の生き方を教えるシーンで、「自分の道は自分で決めろよ」と言っていて、シャロンもケヴィンも自分で選択した人生の先で再会できていたところで結構これはララランド並みに、もしくはそれ以上にロマンチックな映画なのでは?と思った

黒人であることも、LGBTなところが軸でありつつも前面に押し出されているわけでもなく、ただそれだけ、というそっけないくらいの語られなさも、ただ愛していたという、何気なく愛があるところも本当によかった
全てが淡々としていて、本当は山あり谷ありだったはずの人生も、シャロンの無口さのようにほとんど語られない
そして「月明かりの下だと黒人の子供はブルーの肌に見える」という話からのラストシーンの美しさ
暗闇の中でわずかな光に照らされる肌の色の美しさはまさに谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」という感じで、青いこどもたち、激怒する母親のネオンピンクとか、光に照らされた肌が印象に残っている
ブルーと、かすかな光と、闇が美しい映画だった

タイトルが同じなのでPlastics treeの「ムーンライトーーーー。」を思い出した
歌詞的にも結構似合ってるかもしれない