ボドム湖殺人事件というフィンランドで実際に起こった事件がモトネタ……らしく、未解決事件ならではの想像力を刺激されたというコトは十分に伝わってきた。しかも、表現にお国柄を感じさせはするものの、少女の恋をうまく絡めた青い春特有の暴走は唸るものがあった気が。まァ、現代の若者のクセに携帯電話のケの字も出で来ないのはどうなんだと思わなくもなかったけど。
……と、それなりに感じ入りながら観賞してほぼ満足という状態を愉しんでたのに、どうしてイーダが生き残っちゃったのか。頑丈さが売り（？）のボルボだって、さすがにアレだけロールしたらナカノヒト死んじゃうんじゃ……。
夜にも奇妙な物語にも常識は大事と思いつつ、高速レッカーの恐怖がビンビン伝わってくるそんな一作。
