蛍の光が強く光る時と儚く消える時
交互にふわぁーって光るでしょ
これ以上はないでしょっていう幸せと
これ以下はないでしょっていう不幸せと
それが交互にやってきて、いつのまにか
その光は見えなくなってしまうんですね
そんな蛍のような映画でした
綺麗な所でしか生きられないのでしょうね
汚れに触れると死んでしまうのですかね
もう二度と光ることがないんですよね
これは宿命というか、性質というか
それは運命というか、現実というか
汚れのない不倫なんて存在しない
幸せになれるなんて思ってはいけない
一方で、許されない愛も存在してしまう
貫くのであれば、全てを捨ててでも
愛だけで生きればいいのです
全てを失くしてしまっても生きるのです
誰も望まない展開にしてしまう苦さは
この世界に存在する中途半端な不実に訴えかけて
当事者達への最後のイエローカードを
出しているのでしょうか
貫いたその先が真っ暗になろうとも
何か生きていれば、結ばれることもある
繋がることがある、救われることがある
そんなことまでわざわざ教えてくれるんですね
なんて繊細に親切で
大胆に不親切な映画なのでしょうか