ぬーたん

昼顔のぬーたんのレビュー・感想・評価

昼顔(2017年製作の映画)
2.0
ドラマ未見。冒頭に説明があるため大まかな筋は把握出来る。
さて。久し振りに無駄な時間を過ごした、と思った。
これ、映画にする意味はあったの?
上戸彩も斎藤工も割と好きな俳優だけど、今作では全く魅力なし。
斎藤工は『運命に似た恋』ではクールで優しい色気のある青年役でとっても良かった。
今作ではボサボサ頭にメガネ、長靴に帽子のダサい研究者。
それが苦しい恋によっていつ、色っぽく変身するかと期待していたが、最後までダサいまま。
もったいない。
上戸彩も暗くて色気なし、情熱も伝わってこなかった。
このジャケットのような色っぽい2人も、エロっぽいシーンもなく、キスシーンも学生のように幼稚で、それはそれで初々しいとは思うけど、不倫にしてはどうなの?っていう違和感。
不倫というのはひとつの形であって、倫理観や罪悪感など正直どーでもいいの。
その中身が大事なわけで、単なる遊びなのか本気なのかその情熱はどこまでかという愛の質を観客は観て感情移入するもの。
それが、何だか中途半端な、嫉妬心でしか愛情を描けないのかという思いがした。
出て来る人物が揃いも揃って、ジメジメと陰湿でひがみっぽくて嫌なヤツだらけ。
このイジメみたいなのは、これが大人の世界かな?と呆れる。

内容は書けないが、不倫を糾弾するような展開に、最近の週刊誌っぽい下品さを感じてしまった。
良い所を探すことが出来ない。
悲しくもないし、トキメキもないし、何だろうこれ。
あと、音楽。
ちょいちょい肝心なシーンで流れる『他人の関係』
金井克子の昭和の歌だよね。
この辺りがもうセンス合わず。

ただ、幸せな美しい思い出は、結構その思い出だけで生きていけるよ、良き人生を。と上戸彩演じる紗和さんに言いたくなった。
ぬーたん

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