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悪魔の呪い/悪魔の夜のENDOのレビュー・感想・評価

悪魔の呪い/悪魔の夜(1957年製作の映画)
4.0
大写しで悪魔が迫ってくるケレン味は他の作品では味わえない!ゴジラに羽が生えたようなと表現した途端に矮小化する悪魔の造形。形容し難い何かなのは間違いない。森を抜ける帰り道、雲状の何かが発生して迫り来る。奥行きによって到来までの時間差に心がざわめく。催眠療法や降霊会など鬼気迫る演出は白眉!野暮天なアンドリュースの鈍感さこそが恐怖への対抗策となる皮肉。羊皮紙の受け渡しは手に汗握る。暴力的な電車の挿入で安堵の余韻も得られぬまま終わってしまう。作り物では済まされない恐怖の根源を描いているからこそ力強い作品!
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